2026年のこと座流星群は、4月23日明け方4時40分ごろにピークを迎えます。
出現数は多くありませんが、こと座流星群は「毎年きちんと現れる」ことで知られる、信頼感のある流星群です。
2026年は月齢5.3と月明かりの影響も小さく、条件は比較的良好。

まずは、2026年の観測に欠かせない基本データを一覧表で整理し、そのあとに「こと座」や一等星ベガの話、そしてこの流星群がときどき見せる“意外な一面”にも触れていきます。
こと座流星群観測に関する一覧表(2026年)

まずは、2026年のこと座流星群を観測するために必要な基本情報を、一目で確認できる表にまとめます。
2026年 こと座流星群:基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 活動期間 | 4/14 ~ 4/30 |
| ピーク日時(JST) | 4/23(木)04:40ごろ(IMOの極大時刻:4/22 19:40 UTを日本時間に換算) ※国立天文台の解説では「4/23 5時頃」と案内されています(表記の丸めによる差です) |
| 日本で狙いやすい時間帯(目安) | 4/23 3時ごろ(薄明の直前) |
| 月齢 | 月齢 5.3(細めの月) |
| 条件 | 良(月の影響が小さめ) |
| 特徴 | 比較的小規模だが、毎年安定。まれに突発的に増える年もある。 |
| ZHR(理想条件での最大級の数) | 18 |
| 1時間あたりの流星数(目安) | 暗い場所なら10~15個ほど ※「1時間あたり○個」は場所・暗さで大きく変わるため、公式にはZHRで示されることが多いです。 |
- ポイント:「極大時刻(04:40)」は流星群の活動が最も強くなりやすい目安。日本では薄明が近いので、実際に狙いやすいのは3時ごろになりやすいです。
- 月の条件:2026年は細い月で、月の影響は比較的軽めとされています。
「こと座流星群」とは?こと座とベガの豆知識

こと座流星群は、流れ星が「こと座(Lyra)」の方向から飛び出すように見える流星群です。
この「飛び出し口」のような場所を放射点と呼びます。
ただし観察では、放射点を一点だけ見つめるより、空を広く見渡すほうが流れ星を見つけやすいです。
そこで役立つのが、こと座の目印になる明るい星――ベガです。
こと座は「小さな星座」でも、ベガが目印になる
こと座そのものは大きくありません。
でも、ベガがとても明るいので、星座探しが苦手でも見つけやすいタイプです。
- ベガの近くに、平行四辺形っぽい並びが見えてきたら、そこが「こと座」の目安です。
- 街明かりが強い場所だと、平行四辺形の星が見えにくいこともあります。その場合は、まずベガだけ見つければOKです。
ベガ豆知識(知るほど夜空が楽しくなる)
ベガは「明るい星」というだけでなく、知っておくと星空がぐっと面白くなるポイントが詰まっています。
- 明るさ:見かけの明るさ(等級)は約0.03。夜空でもトップクラスです。
- 距離:地球から約25光年。宇宙スケールでは“ご近所”の恒星です。
- 星のタイプ:A型の主系列星(A0V)で、青白く見えます。
- 夏の大三角:ベガ・アルタイル・デネブで作る「夏の大三角」の一角です。
- 七夕の星:日本ではベガ=織姫星としても有名です。
つまり、こと座流星群は「ベガの近くに放射点がある流星群」。
ベガを目印にして空を広く見ていると、流れ星の方向や動きがつかみやすくなります。
そして、ここからがこの流星群の「意外な一面」。
ふだんは安定しているのに、過去には突然たくさん流れた年があるんです。
次は、その「突発出現」について見ていきましょう。
こと座流星群の「過去の突発出現」
こと座流星群は、ふだんは出現数が控えめな流星群です。
ところが、ときどき短時間だけ流星数が増えることがあり、これを「突発出現(アウトバースト)」と呼びます。
突発出現が起こる理由(ざっくり)
- 流れ星のもとは、母天体(サッチャー彗星)が残したチリです。
- 地球がたまたまチリが濃い帯を通ると、普段より流星が増えることがあります。
- なお、突発出現は「○年ごとに必ず起こる」というタイプではない、と説明されています。
過去に記録された突発出現(代表例)
| 年 | 地域(例) | 記録・言われている内容 |
|---|---|---|
| 1945年 | 日本 | 1時間あたり約90個の記録がある |
| 1922年 | 海外 | 流星数の増加が観測された例がある |
| 1946年 | 海外 | 流星数の増加が観測された例がある |
| 1982年 | 米国(東部など) | 最大時に100個/時近い推定が紹介されている |
| 1803年 | 米国(バージニア等) | 最大時に500個/時を超えたとされる強い出現が紹介されている |
こと座流星群は「普段は控えめ、でもときどき当たり年がある」という“気まぐれさ”も魅力です。
次は、ここまでの情報をギュッとまとめて、2026年の見どころを整理します。
まとめ(2026年のこと座流星群、ここだけ押さえればOK)
2026年のこと座流星群は、月明かりの影響が小さく、条件が「良」の年です。
出現数は派手ではありませんが、毎年安定して見られる流星群なので、「春に流れ星を見たい!」人にはちょうどいい狙い目です。
2026年の見どころ(3行まとめ)
- 活動期間は4/14~4/30。ピークは4/23(木)明け方
- 極大の目安は4:40ごろ(JST)。ただし日本では薄明が近いので、3時ごろ(薄明直前)が狙いやすい
- 目印はこと座のベガ。まずベガを見つけて、空を広く見渡すと楽しみやすい
「突発出現」の可能性も、こと座流星群のロマン
こと座流星群は、普段は控えめなのに、過去には突発的に増えた年が記録されています。
2026年に大規模な突発出現が確実という情報は見当たりませんが、「もしかしたら」に出会えるのも、この流星群の魅力です。




