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2026年「みずがめ座η流星群」いつ見られる?どの方角?ピーク時間は?

流星群

みずがめ座η(エータ)流星群は、毎年5月上旬に活動する、母天体がハレー彗星の流星群です。

南半球では「とても活発な流星群」として知られていますが、日本では少し事情が異なります。

日本では放射点が低く、見られるのは未明から明け方の短い時間。さらに年によっては月明かりの影響もあり、「たくさん見える流星群」とは言えない年もあります。

では、2026年はいつ・どの時間帯に、どれくらい見えるのか

そして、なぜ日本では明け方が本番になるのか。

この記事では、2026年のみずがめ座η流星群について、日本での見え方に絞って、観測の目安・理由・流星群の特徴を分かりやすく整理します。

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【結論】2026年のみずがめ座η(エータ)流星群は「5/6・5/7の明け方」が見頃。ただし月が明るく条件は悪め

出典:星座イラスト・星図カタログ|88星座図鑑

2026年のみずがめ座η(エータ)流星群は、国立天文台の予報では5月6日(火)18時ごろに極大です。

ただし日本では、この流星群は放射点の関係で夜よりも「明け方」が本番

そのため実際の見頃は、5月6日未明〜明け方と、続く5月7日未明〜明け方になります。

注意点はひとつ。

2026年は月が明るい時期に重なり、観測条件は悪めです。

暗い場所でも「たくさん見える年」にはなりにくく、国立天文台の目安では1時間に5個程度とされています。

2026年 みずがめ座η(エータ)流星群の観測データ一覧

項目 内容
活動期間 2026年4月19日 ~ 5月28日頃
極大(計算上の最大) 2026年5月6日 18時頃(日本時間)
観測ピーク(見ごろ帯)
2026年5月6日・5月7日 未明
(目安:午前2時頃 ~ 薄明前)
月齢 月齢19前後(満月後)
月明かりの影響が大きく、条件は悪い
放射点の位置 「みずがめ座」
日本では明け方になってから南東~南の低空に昇る
おすすめ時間帯 2026年5月6日・7日
午前2時頃 ~ 夜明け前
1時間あたりの流星の数 目安:5個前後
(暗い空・見ごろ時間帯でも控えめ)
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みずがめ座η(エータ)流星群、なぜ日本では「明け方」しか見えないの?

みずがめ座η(エータ)流星群が、日本では「明け方が本番」になりやすいのには理由があります。ポイントは、放射点の位置と、地球の向きです。

放射点が南寄りで、日本では低い

この流星群の放射点は「みずがめ座」付近にあります。

みずがめ座は、日本から見ると南寄りの星座です。

そのため、夜の早い時間は放射点が地平線の下にあったり、あってもかなり低かったりします。

放射点が低いと、流星は出ていても見えにくくなります。

地平線近くは空がにごりやすく、建物や山に隠れてしまうこともあるからです。

明け方は、放射点が上がってくる

時間が進むと、放射点は少しずつ昇ってきます。日本で「見えやすい形」になるのが、未明から明け方です。

放射点が上がるのが遅い=チャンスが明け方に寄る──これが、みずがめ座η流星群の大きな特徴です。

地球の向きの関係で、明け方が有利になる

もうひとつ大切なのが、地球がどちら向きに動いているかという点です。

流星のもとになるチリ(流星物質)は、太陽のまわりを回っています。

そして地球も、同じように太陽のまわりを回りながら、自転しています。

このとき地球には、進行方向に「向かっていく側」と、反対に「背を向ける側」ができます。

明け方の空は、地球が太陽のまわりを回るときの進行方向にあたります。

これは、車で走っているときのフロントガラスのようなものです。

前に向かって走るほど、雨粒が次々とぶつかってきますよね。

同じように、明け方は地球が流星のチリの流れに自分から突っ込んでいく向きになるため、チリが大気に入りやすく、流星が多く見えやすくなります。

一方、日没直後の空は、車のリアガラスのような位置関係になります。

チリから遠ざかる向きになるため、流星は少なめになります。

このため、みずがめ座η流星群に限らず、多くの流星群では、「明け方のほうが流星が多く見えやすい」という傾向が生まれます。

南半球で“有名”な理由はシンプル

ちなみに、みずがめ座η流星群は海外で「活発な流星群」として紹介されることが多いです。

理由は単純で、南半球では放射点が高く昇りやすいからです。

夜の早い時間から観測しやすく、見られる時間も長くなります。

次は、この流星群の基本プロフィール(母天体・見え方の地域差・昔の記録・流星の特徴)を、サクッと整理します。

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みずがめ座η(エータ)流星群って、どんな流星群?

みずがめ座η(エータ)流星群は、毎年5月上旬ごろに活動する流星群です。最大のポイントは、母天体があの有名なハレー彗星(1P/Halley)であること。

ハレー彗星は約76年周期で太陽の周りを回っています。その彗星が残していった細かなチリの帯に、地球が毎年この時期に突っ込むことで、みずがめ座η流星群が見られます。

南半球では「とても活発」な流星群

みずがめ座η流星群は、南半球で特に評価が高いことで知られています。理由はシンプルで、南半球では放射点が空高くまで昇りやすいからです。

条件が良い年には、1時間に50個前後の流星が観測されることもあります。そのため海外の紹介では「活発な流星群」として挙げられがちです。

日本(北半球)では数が控えめ

一方、日本を含む北半球では放射点が低いため、見える数はどうしても少なめになります。一般的な目安は1時間あたり5〜10個程度です。

「南半球では有名なのに、日本では地味に感じる」──このギャップは、流星群そのものの強さよりも、見る場所の違いによるものです。

昔から記録されてきた流星群

みずがめ座η流星群は、比較的最近になって知られた現象ではありません。8世紀ごろの中国には、5月ごろに現れる流星の記録が残っています。

また19世紀のヨーロッパでも観測され、1870年にはイタリアの観測者による記録が残されています。

速く、長く走る流星が多い

みずがめ座η流星群の流星は、速度がとても速いのも特徴です。空を「スッ」と切るように、比較的長い距離を走る流星が多いと言われます。

数は控えめでも、1つ1つの流星に存在感がある流星群です。

よく似た名前の流星群もあり!

なお、みずがめ座には7月末〜8月に活動する「みずがめ座δ(デルタ)流星群」もあります。

名前は似ていますが、活動時期や特徴は別の流星群です。

観測の際は、時期名称で区別して楽しむと分かりやすいです。

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まとめ:2026年のみずがめ座η(エータ)流星群、日本では「明け方に少しだけ楽しむ流星群」

みずがめ座η(エータ)流星群は、毎年5月上旬に活動する、母天体がハレー彗星の流星群です。

南半球では非常に活発ですが、日本では条件がやや厳しく、見え方にははっきりとした特徴があります。

日本での観測ポイントを整理すると

  • 見頃は毎年「明け方」
    放射点が南寄りで低いため、夜ではなく未明〜夜明け前が中心になります。
  • 見える数は控えめ
    日本では目安として、1時間あたり5〜10個程度。年によってはさらに少なく感じることもあります。
  • 数より「質」を楽しむ流星群
    速度が速く、比較的長い経路を描く流星が多いため、1つ1つの流星に存在感があります。

2026年はどんな年?

2026年は、月明かりの影響もあり、条件は良い年とは言えません

そのため、「たくさん見たい」という期待よりも、明け方の短い時間に、印象的な流星を1つでも見られたら成功、くらいの気持ちで臨むのがおすすめです。

こんな人に向いている流星群

  • 夜更かしより、早起きが苦にならない人
  • 数よりも、速く走る美しい流星をじっくり見たい人
  • ハレー彗星由来の流星群にロマンを感じる人

条件はやや厳しめでも、理由を知って空を見上げると、流星群の見え方はぐっと面白くなります。

2026年のみずがめ座η流星群は、「明け方の空を静かに楽しむ流星群」として、ぜひ空を見上げてみてください。

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