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透明な氷を作るために取り除く物質は何?氷の白い部分を無くす方法!

サイエンス

氷を作ったとき、中心が白く濁ってしまうのはなぜ?
──そんな素朴な疑問から始まる今回のテーマは、「透明な氷を家庭で作る方法」です。

この記事では、氷が白くなる原因(空気や不純物)をやさしく解説し、誰でもできる作り方をステップ形式で紹介します。

さらに、バーテンダーが氷にこだわる理由や世界の氷文化など、知って楽しい豆知識もたっぷり。

自由研究にもぴったりな、身近で奥深い氷の世界をのぞいてみませんか?

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透明な氷にするには「不純物」と「空気」を除く!

氷を作ったとき、中心部分が白く濁ってしまった経験はありませんか?

実はそれ、水の中に含まれる「空気」や「不純物(にごりの原因となる成分)」が原因なんですよ。

■ 透明な氷を作るには、この2つを避けよう!

  • 水に溶け込んだ空気(酸素や二酸化炭素など)
  • ミネラルやカルキ(塩素)などの不純物

これらが凍る過程で「氷の中に閉じ込められる」と、光を乱反射して白く見えてしまいます。

逆に、空気も不純物も少ない水を、ゆっくりと凍らせると、まるでガラスのように透き通った氷が作れるんです!

■ 透明な氷を作るためには

やるべきこと 理由
水を沸騰させて冷ます 空気を飛ばすため
ろ過した水を使う 不純物を取り除くため
ゆっくり凍らせる 氷の結晶がきれいに成長するため

このあとで、「なぜ白くなるの?」「科学的な仕組み」などを詳しくご紹介していきますね。

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なぜ氷は白くなるの?──白い部分の正体とは

氷の中にできる“白くて濁った部分”。これは汚れやカビではありません。

その正体は、水の中にふくまれている空気や不純物が、氷の中に閉じ込められたものなんです。

■ 空気と不純物が「光を散らす」から白く見える

水は凍るとき、温度が下がった部分から順に結晶を作っていきます。

このとき、水の中に溶けている空気やカルキ(塩素)、ミネラル成分などの「不純物」は、氷になりきれずに結晶の間に取り残されてしまいます。

そして取り残された空気の小さな泡や不純物は、光が通るときに乱反射を起こし、それが「白く濁った部分」として目に見えるようになるのです。

■ 氷の中心が白くなりやすい理由

冷凍庫で氷を作ると、周りから順に凍っていきますよね。そのため、逃げ場を失った空気や不純物が、中心に集まってしまうのです。

これが、氷の中央が白くなる最大の理由。

水道水でもミネラルウォーターでも、空気が含まれていれば同じ現象が起きます。

科学的な根拠としては、氷の結晶構造と光の性質(屈折や散乱)に関係しています。

このあとで、「どうすれば白くならないのか?」という具体的なテクニックをご紹介していきます。

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透明な氷を作るコツ

「水を凍らせるだけで透明になるなら、誰でも簡単にできるのでは?」
──そう思ってしまいそうですが、実は氷が“白く濁らずに透明になる”には、科学的なコツがあるんです。

■ ポイントは「凍るスピード」と「凍る方向」

水を急に凍らせると、空気や不純物が氷の中に閉じ込められてしまいます。

一方で、ゆっくり時間をかけて凍らせると、結晶が整って空気や不純物を外に追い出せるのです。

さらに重要なのが、氷を一方向(特定の方向)から凍らせること

たとえば下から凍るようにすると、空気や不純物が上に逃げていくため、透明な氷ができます。

この原理は、「方向性凍結(Directional Freezing)」と呼ばれており、プロのバーテンダーや高級氷メーカーもこの方法を利用しています。

■ 下から凍らせる?──家庭で使える応用法

この「下から凍らせる」方法は、実は家庭用冷凍庫でも再現できます。

やり方は、クーラーボックスや発泡スチロール箱に水を入れて、フタを開けたまま冷凍庫に入れるだけ。

このとき、外側(上と側面)からの冷気を断熱し、下からだけ冷えるようにするのがポイント。これで、氷は下から順にゆっくりと凍っていき、不純物が上部に追いやられます。

完成した氷の「下半分」だけを切り出せば、きれいな透明氷ができあがります。

次は、実際に家庭でできる「透明な氷の作り方」をステップごとにご紹介しますね。

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実践!家庭でできる「透明な氷」の作り方

家庭の冷凍庫でできる簡単な透明氷の作り方をステップごとにご紹介します。

使うのは、特別な道具ではなく、100円ショップなどで手に入るクーラーボックスや保冷容器

ちょっとした工夫をするだけで、おうちでも“バーの氷”みたいな美しい氷ができるんです!

■ 用意するもの

  • 小さめのクーラーボックスまたは発泡スチロール箱
  • 沸騰させて冷ました水(または浄水器を通した水)
  • 包丁(氷を切る用)
  • 氷用の保存袋など

■ 透明氷を作る手順(基本の方法)

  1. 水を沸騰させて、冷ます(空気を飛ばすため)
  2. クーラーボックスに水を注ぐ(7〜8分目程度)
  3. フタを開けたまま冷凍庫に入れる(※上と側面は断熱されているので、下から凍っていく)
  4. 24〜48時間ほどゆっくり凍らせる
  5. 取り出して、白く濁った上部分をカット
    ※下半分の透明な氷だけを使います

■ コツ&注意点

  • 水道水でもOKですが、浄水器やミネラル成分の少ない水の方が透明になりやすいです。
  • 切り分けるときは、氷が割れやすいので布を巻いて軽く叩くようにすると安全です。
  • 一度溶かして再凍結すると、白くなってしまうことがあります。

以下の動画も参考になりますよ↓

透明氷を楽しむための豆知識や文化について、ちょっと寄り道してみましょう♪

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氷をもっと楽しむ豆知識

透明な氷には「見る楽しさ」「削る楽しさ」「魅せる文化」があるんです。

透明な氷にまつわるちょっとした雑学や文化を、わかりやすくご紹介します。

■ バーテンダーが透明な氷にこだわる理由

バーで出てくる氷が、まるでガラスのように美しいのを見たことはありますか?

透明な氷には、見た目の美しさだけでなく、味や香りを変えにくいというメリットもあります。

透明な氷は、不純物や空気が少ないため、お酒に余計な味をつけず、氷が溶けても飲み物の風味を損なわないのです。

また、溶けにくいのも特徴のひとつ。

結晶構造が整っているため、表面積が少なく、ゆっくり溶けてくれるんですね。

■ 「削り出し氷」って知ってる?

高級な和食店や割烹料理屋などでは、手作業で大きな氷から削り出す「削り出し氷」が使われることがあります。

これは、四角くカットされた氷をナイフで削って、球体や菱形に仕上げたもの。

氷の形を整えることで、飲み物の表面と触れる面積をコントロールし、お酒の味を長く楽しめるように工夫されているのです。

■ 世界の「氷文化」も面白い!

  • アラスカや北欧の湖の氷:冬になると湖が凍り、その氷を切り出して使う文化が残っています。
  • アイスホテル(スウェーデン):氷でできたベッドや家具に泊まれる、冬限定のホテル。
  • 日本の「かき氷職人」:純氷を削って極上のかき氷を作る専門職人も存在します!

こうして見てみると、氷はただの冷却アイテムではなく、「楽しむ」対象にもなる奥深い素材ですね。

次は、ここまでの内容をわかりやすくまとめます!

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まとめ

最後にもう一度、透明な氷を作るための大切なポイントをおさらいしておきましょう。

■ 透明な氷を作るためにすること

1.空気を抜く 沸騰させた水を使って、気泡の原因を取り除く
2.不純物を除く ろ過やミネラルの少ない水を選んでにごりを防ぐ
3.ゆっくり凍らせる クーラーボックスで時間をかけて凍らせると結晶が整う

■ 透明な氷は「ちょっとした実験」

透明な氷を作るのは科学実験のようなものです。

毎回、同じように見えても、ほんの少しの条件の違いで結果が変わるのも面白いポイント。

たとえば、

  • 水道水と浄水器を通した水でどう違う?
  • 凍らせる時間が短いとどうなる?
  • クーラーボックスのサイズによって結果は変わる?

こんなふうに、自分だけの「氷研究」を始めてみるのも楽しいですね。

■ ぜひ、家でチャレンジしてみて!

何度か試していくうちに、「お、今回はちょっと透明かも?」という発見があるかも!ぜひ試してみてくださいね!

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